クロスバイクやロードバイクなどのスポーツ車に初めて乗ると「お尻が痛い!」と感じる人はかなり多いと思います。
お尻が痛くなってしまう主な原因は
- スポーツ車に標準で付いている固めでクッション性が少ないサドルに慣れていない
- スポーツ車に適正な乗車姿勢が取れていなく、お尻に体重がかかりすぎている
以上のような原因が挙げられますが今回はお尻の痛みが気になって乗っていられないという悩みを持つスポーツ自転車初心者向けにお尻の痛みを解消する対策法をまとめましたのでご覧下さい。
対策1.乗車姿勢を見直す
クロスバイクの基本的な乗車姿勢
クロスバイクはママチャリと違いサドルのどかっと腰掛けてしまうような姿勢だとどんなに良いサドルであってもお尻が痛くなってしまいます。クロスバイクの基本的なポイントは以下のようになります。
- 体重をサドル、ハンドル、ペダルの三点で分散させるように意識する。
- 背中は反らさず軽く丸め腹筋と背筋の力で姿勢を維持するようにする。
- サドルに骨盤を寝かせずに立てるように腰掛ける。
- 負担を分散されるため、お尻を前後に動かしたりサドルから上に離したりする。
また痛みのケース別に解消法を考えてみます。
坐骨(お尻の後部にある左右一対の骨)が痛い場合
サドルは丁度、坐骨が当たる部分のクッションが厚くなっているので、ここの幅が坐骨とずれているとサドルのクッションの恩恵が得られず坐骨が痛むことになります。
なのでサドルに腰を落とした際クッションの部分に坐骨がきちんと乗っていない場合は坐骨がクッションに乗るように調整します。またサドルのクッションの幅と自分の坐骨の幅が根本的に合っていない可能性もあるのでサドルを自分の坐骨の幅にあったものに交換します。
陰部(股間、尿道)が痛い場合
陰部がサドルに触れ圧迫されているような状態で痛みを感じる場合は以下の解消法があります。
- 骨盤(腰)の角度を垂直気味に後方に傾ける。こうすることでサドルと陰部の間にスペースができるので圧迫されない。また骨盤を立てることで腰痛の予防にもなる。
- サドルを穴空きタイプのものに変える。
対策2.サドルの高さと角度を調整する
サドルの微調整によってお尻への負荷が大きく変わります。
サドルはまず低すぎるとお尻に体重が偏ってしまいますので適正な高さ(最初はつま先が軽く地面に触れる程度)まで調整しましょう。また角度も重要でサドルの基本の角度は水平ですが少し先端を下げるように角度をつけるとお尻への負荷は分散されます。
対策3.サドルの固さに慣れる
初めてのスポーツ車ですと今まで乗ってきたサドルと大分違った感触になりますので多くの人は最初はお尻が痛いと感じます。それは自転車を乗っているうちに慣れていくものでいつの間にか気にならなくなるケースも多いようです。
ですので例えば100kmとか一ヶ月とか期間を決めて、それでもお尻の痛みが気になるようでしたらサドルの交換やレーサーパンツの装着を考えても遅くはないと思います。
対策4.サドルカバーを付ける
サドルカバーはサドル全体を布とクッション覆うように被せるカバーのことです。サドルが固いと感じる場合にはサドルカバーを付けることでクッション性は確実に向上します。サドルカバーは全体的に安価なので選択肢の一つに入れてもいいと思います。
デメリットとしてはサドル自体との相性があり、乗っている内にサドルカバーがずれていってしまうことがあります(経験談)。また個人的主観ですが見た目はどうしても野暮ったくなりますので好みはあると思います。
対策5.サドル本体を交換する
購入した自転車に標準でついているサドルが自分の体に合うかと言うと多くの人はそうでないはないと言えます。なのでサドル交換が最も手軽で手っ取り早く有効な解決法であるケースもあると思います。
万人にあうサドルというものは無いので初めは安価のものから試してみてもいいかもしれません。僕が初めて買ったクロスバイクもエルゴタイプを謳っていましたがサドルが合わず1000円程度の安価なものに交換しただけで痛みのほとんどは解消されました。
対策5.レーサーパンツを着用する
レーサーパンツとは自転車乗り用に開発された簡単に言えばお尻にパッドが入ったスパッツです。長時間サイクリングをする人達は大抵この通称レーパンを履いています。レーパンを履いていれば固めのサドルであってもお尻が痛くなることは少なくなると思います。
レーパンは大抵体に密着しているもので下半身のラインが浮き出るため、その見た目に抵抗がある人も多いと思いますがズボンの下に履く用のインナータイプもあるので自分の嗜好に合うものを選択出来ます。
まとめ
少し長くなりましたので今回の記事を簡単にまとめると
- まずは乗車姿勢やサドルの位置を調整しながらある程度走ってみる。
- それでも変わらないならサドル交換やカバー、レーパンの購入を検討する。
まずは自分で調整出来る部分で解消を目指し、それでも駄目ならパーツの交換、追加をするという感じですね。お尻の痛みに関しての悩みはスポーツ自転車に乗る人であれば誰もが通る道だと思いますが解消法も人それぞれだと思いますので試行錯誤が必要なのは間違いないようです。