人気クロスバイク、ジャイアントのエスケープR3の最新モデル(2018年)が発表されました。定番と言われるクロスバイクですが今回は重要パーツを中心に本当にエスケープR3がコストパフォーマンスに優れているか検証したいと思います。
2018年モデルは旧モデルと変わりなし
まず最新2018年モデルと2017年モデルの違いですがカラー以外のパーツ等の変更は無いようです。値段も税抜¥50,000で据え置きされています。
カラーについてですが2017年のオレンジとグリーントーンが外れマットライムとレッドが加わりました。そのため旧モデルのカラーが好みの場合は値引きが期待出来る旧モデルを狙った方がいいですね。
2018年モデルのカラー展開
2017年のカラー展開
ジャイアント エスケープR3のスペックチェック
ではエスケープR3の重要パーツを見ていきます。
フレーム・重量
ジャイアントのフレーム成型技術は評価が高いです。エスケープR3についても軽量アルミが使用され剛性を保ったまま軽く仕上がっているので踏み込んだ時に一歩目からスムーズに乗り出すことが可能です。
また全体の重量は10.7kgとなっていますがこの値段(税抜¥50,000)クラスでは最軽量となっています。クロスバイクは1kg軽量化をしようとするだけで結構な金額となりますので最初からこの軽さといのはエスケープR3の大きな魅力と言えるでしょう。
タイヤ・ホイール
エスケープR3のタイヤサイズは700x28CはメーカーはKENDA K-193というものが使われています。まず700×28Cというサイズですがこれはクロスバイクの中では細めとなっています。エスケープR3はどちらかというとロードバイク寄りでスポーティなクロスバイクになっているのでスピードは出しやすいと思います。反面、乗り心地や安定感は多少犠牲になっているので、ここら辺は個人の使い方や好みによって分かれそうです。
またKENDA K-193というタイヤはこの価格帯のクロスバイクには良くついているもので性能は可もなく不可もなくといった感じです。
ホイールはジャイアントオリジナル(GIANT SPINFORCE LITE Wheelset)のものが付けられていて前後合わせて2230gとなっていて、エントリークラスのクロスバイクでは平均的な重さになっています。
エントリークラス用の重めのホイールが付いていますがエスケープR3はリアエンド幅130mmとなっているのでもし軽いホイールに変えたいという場合にもロードバイク用のホイールに変えれるため、選択肢の幅が広いというメリットがあります。
ギア関連
エスケープR3のギアは前3段×後8の合計24段です。ギア比に関してもごく一般的で普段使う分には全く支障が無いと思います。
またギアに関わるパーツですが前変速機、後変速機、後ろギア(スプロケット)はシマノ製で揃えられていて問題無し。クランクだけはプロホイールというシマノ外のメーカーのものが使われているので前ギアの変速性能にはやや不安が残りますが、そもそも前のギアは使用頻度が少ないのでそこまで気にする必要はないかもしれません。
ブレーキ
ブレーキセットはTEKTRO RX1というVブレーキが使用されています。TEKTROは安価なブレーキですが元々、Vブレーキというブレーキはロードバイクに付いてるキャリパーブレーキよりも高い制動力があるのでシマノ製でなくてもちゃんと止まります。またブレーキレバーはシマノ製なのでタッチについても問題ないです。
BB(ボトムブラケット)
BBは自転車の中心にあるパーツで力もかかりやすいことから「自転車の心臓部」とも呼ばれる重要なパーツで同時にトラブルになりやすい箇所です。エスケープR3のBBは残念ながらシマノ製ではありません。ただしBBをシマノ製に変えたとしても部品代2000円、工賃2000円くらいなので、そこまで大きな出費にはなりません。
ジャイアント エスケープR3の良い所と悪い所
エスケープR3は数あるクロスバイクの中でも定番人気モデルとなっていますが、その理由としてはクラス最軽量の重量(10.7kg)と価格(税抜¥50,000)とスペックのバランスが良いところにあると思います。またこのクラスのクロスバイクとしてはスピードが出しやすい構成になっているのでクロスバイクにスピードを求める人にはオススメなモデルになっています。
逆に安定感や乗り心地は多少劣るため、街中でまったり乗りたいタイプの人には向かないでしょう。また人気モデルなので、街中で見かける場合も多く他人と被ることが気になる人にはオススメ出来ません。
ジャイアント エスケープR3の対抗馬は?
コスパが高いと言われるエスケープR3ですがGIOSのミストラルはスペックだけであればエスケープR3を凌ぎます。エスケープR3のシマノ製ではないパーツはホイール、ブレーキセット、BB、クランクとなりますがミストラルはこれらが全てシマノ製になっています。ですので単純にスペックだけを求めるのであればGIOS ミストラルの方がオススメです。
定価(税抜き):¥51,000
重量:10.8kg
タイヤ:28C
まとめ
改めてエスケープR3のスペックを検証しましたが、やはり人気モデルらしく全体的に良くまとまったスペックで、なおかつ税抜¥50,000という手頃な価格に設定されているのは大きな魅力だと思いました。
ただし乗り味などは個人によって感じ方が大きく異なるため、購入前には必ず試乗をして自分の感覚にあうかどうか確認した方がいいでしょう。